みなさんはスキルなどの能力や経験のことをどう考えていますか?
自分の持っているスキルや経験において、よく「見方を変えると、それが大きな力になった」「小さなことだったけど、すごく重要なことだった」などという話を聞くことがあります。
一方で、「自分は平凡なものスキルしかない」「自分の経験なんてありきたりだろう」「苦しいことしかない」というような人もいます。
今回の記事は、そんな才能や能力、経験をどう捉えればいいのか?という話です。
「歯車」の例えを使って話をしていこうと思います!
それぞれの能力・才能・経験は1つの歯車
まず、ここから先の話で「歯車」は何を表しているのか?ということを話していきたいと思います。
「歯車」の1つ1つは、ある人が持っている能力や才能、経験などを表します。
ここでいう才能は生まれつき持っている「歯車」のことです。
では、「歯車」とは具体的にどのようなものを指しているのでしょうか?
足し算をする能力、文字を書く能力、ボールを上手く蹴れる能力、言語を発することができる才能、学校生活の経験、社会経験などなど、、、、
本当に言い尽くせないくらい膨大な数の「歯車」を人は持っているということが出来ます。
歯車の出力=結果・成果
人が何かをするということは、「歯車」を組み合わせて動かしている、と例えることができます。
組み合わせて動かした「歯車」の出力が、行動の結果ということです。
例えば、”文字を読む” という行動の結果を得たいとします。
それには”目が見える能力”や”字を認識できる能力”、”文字の意味が分かる能力”、”文字を読んだ経験”など、さまざまな能力の「歯車」を組み合わせることが必要になります。
このように、無数の「歯車」を組み合わせて僕らは生きているということができます。
ここまでが、「歯車」の例えの大枠になります。
ここからは、個々の「歯車」や「歯車」の組み合わせ方の例えから、能力や才能、経験について考えていこうと思います。
能力を伸ばす=「歯車」を大きくする
能力を伸ばすということは、 “「歯車」を大きくする” ということです。
「歯車」を大きくすることができれば、より大きな出力、すなわち結果や成果を得ることができるようになります。
この能力を伸ばすという作業は、勉強やトレーニングなどの努力に当たります。
ただ、時として1つの「歯車」を大きくすれば、他の「歯車」とのかみ合わせが悪くなって、一時的に結果が出なくなるかもしれません。
ただ、かみ合わせの調整を加えれば、以前よりも大きな・良い成果を得ることができるようになります。
見方を変える=「歯車」の回る向きを変える
見方を伸ばすということは、 “「歯車」の回る向きを変える” ということです。
例えば、自分にとってマイナスに作用しているある経験の「歯車」があったとします。
「歯車」が大きければ大きい程、そのマイナスも大きくなるということです。
では、この「歯車」の回る向きを逆にしてみたらどうでしょうか?
自分にとってマイナスに作用していたことはプラスに変わります。
そして、もともとのマイナスが大きければ大きい程、すなわち「歯車」自体の大きさが大きい程、それは大きなプラスになるのです。
考え方を変える=「歯車」の組み合わせを変える
考え方を変えるということは、 “「歯車」の組み合わせを変える” ということです。
「歯車」の出力は、複数の「歯車」の組み合わせによって決まります。
もしどれだけ大きな「歯車」を持っていたとしても、その組み合わせによっては大きな出力が得られないことがあります。
その理由は、「歯車」の組み合わせ方が悪いからです。
使う「歯車」やその組み合わせを工夫することで、より大きな出力を得ることができるようになることもあります。
そして、使う「歯車」や組み合わせを決めているのは、その人の考え方です。
考え方を変えて今までとは違う「歯車」の使い方をすることで得られる成果が変わることは、多くの人がそのような経験をしたことがあると思います。
小さくても不可欠な「歯車」もある
先程も少し触れましたが、より大きな出力を得るためには「歯車」のかみ合わせも大切な要素です。
もちろん、個々の「歯車」が大きければ大きい程、大きな出力は得やすくなります。
しかし、それらの「歯車」をつなぎ合わせる時に小さな「歯車」が必要になるときもあるのです。
小さな「歯車」が具体的に何があたるのかは状況次第だと思いますが、仕事を丁寧にできる能力や挨拶できる能力、日常の些細なことに注意を払える能力など、ほんの小さなことが「歯車」のかみ合わせのためには大事になることがあるということです。
持っている「歯車」は人それぞれ
繰り返しになりますが、「歯車」は才能や能力、経験を指します。
そして、1つ1つの「歯車」を見ると、似たもしくは同じ「歯車」を持っている人はいると思います。
ですが他の人が確実に持っておらず、自分だけの物と言える「歯車」があります。
それが “経験” です。
たとえ同じ経験だとしても、その場で感じたことはその人しか得ることのできない「歯車」です。
使える「歯車」が違えば、出力、すなわち結果や成果の出し方も異なります。
そこには必然的に個性が表れますし、オリジナリティがあるのです。
「歯車」の組み合わせは∞
「歯車」は個人個人が別々の種類・大きさのものを持っています。
そして、「歯車」の組み合わせ方は∞です。
確かに、自分『だけ』が持つ「歯車」でない能力やスキルもあります。
でも、自分『だからこそ』できる「歯車」の組み合わせを目指せば、それは非常に豊かに生きることができるのではないでしょうか。
コメント
[…] 例えば、対面で話しているとき、いろいろな例えを自分は使うのですが(お釈迦様の掌の話や才能を歯車に例える話)、実はこれら全部もともと会話の中でのその場の思い付きで話したものなんですよね(思いついたその場ではさも持論としてずっと持っているみたいな話し方をしますが(笑))。 […]