12月1日はTeacher Aideの日らしく、全国でイベントを企画していたみたいです。
その内の1つである京都でのイベントに参加してきたので、イベント内容のレビューと簡単な感想を書いていこうと思います!!
ボードゲームで教育を変える-ぼーさん-
トップバッターは小学生を対象にしたボードゲーム教室を運営しているぼー(上坊信貴)さん。
ボードゲームをなぜ教育で用いるのかというと、ボードゲームは楽しみながら様々な能力を育てることができるからだというぼーさん。
今回アイスブレイクでドブルというボードゲーム(違うカードの中に同じ絵柄が1つだけあって、そのカードを使って遊ぶゲーム)も、視覚処理の発達に影響を与えることのできるゲームだそうです。
参加者の皆さんも夢中でやっていました笑
デジタルゲームではなくアナログゲームだからこそのルールを作り変えることができる。
このフレキシブルさことが、教育にとても適しているとおっしゃっていて、その通りだと思います。
自分も大学問題を話し合うプラットホームのボードゲームを作ったことのあって教育へのボードゲームの活用は知っているのですが、実践の話を聞くとやはりいいものだなと思います。
自分はボードゲームの利点と子どもの発達を考えた機会を作るぼーさんの実践を応援しています!
子どもたちにワークショップをして思うのは
【承認空間でないとアイデアは生まれない】
ということ。
些細な事がきっかけで
アイデアのタネが生まれる瞬間がある。『くだらないから、、、』
そんな理由で芽が出ないのはもったいない。承認という水で、
アイデアのタネをもっと育てて欲しい!! pic.twitter.com/IA2TXlYYO4— ぼー / 遊び✖︎学びをボードゲームで (@booo3_free) January 15, 2019
教員にもキャリアの選択肢を -Mukaiさん-
自身のもつさまざまなキャリアの経験を活かして、教員に対するキャリア支援を行っているMukaiさん。
教員の労働環境が問題になるなかで言われるように、人間関係や膨大な業務量などなど、さまざまなことがストレスになりうるのが教員という職業です。
教員の人たちは子どもたちのことはよく見ていいところを見つけるけれど、意外と自分自身のことを振り返ることがないから追い込まれている。
そんな教員の人たちに対して、自分と向き合うことでキャリアを考える機会を与えたり、転職などの相談に乗ったりしてるのがMukaiさんです。
先生たちに対して、転職が逃げじゃないことを伝えたいというMukaiさん。
自身の教員から企業への転職経験を活かして疲弊した教員の方たちと向き合っている様子をお聞きすることができました。
また、高校生に対して大学以外のキャリアの選択肢を見せることにも取り組んでいるそうです。
高校の先生は他の仕事をあまり知らないことが多いからこそ、学校の外部からそこに入っていくことで子どもたちがやりたい仕事を見つける支援をできればと思っているとのこと。
例えば、農業に興味を持った生徒に対して農業を体験できるような機会を作るために動くなどといったこともしたことがあるそうです。
「キャリアを知る」ことにも課題がある学校現場、学校以外の人も巻き込んでキャリアを考える場は必要ですし、今後の流れになっていくと思います。
本日はじんぺーさん@hitsuwari5th にお声掛けいただきまして、@Teacher_Aide のイベントに行ってきました!
イベントに来ていただいていた現職の教員の方や学生の方とも話しする機会があって楽しい時間を過ごせました!#せんせいさいこう
— Mukai@圧倒的ポンコツ (@h61564510) December 1, 2019
部活動のあり方を変える -株式会社おもれい 宮内翼さん-
部活動はいいものだからこそ、いい形で続けられるようにしたいという宮内さん。
学校現場への変形時間労働制の是非に絡めて離されることが多くなった部活動問題。
もちろん、やりたい教員もいるし、社会人になってから部活動で得たことは大きかったなと思う人も少なくないはずです。宮内さんも部活動を続けてきた中で成長してきたという実感があるそう。
一方で、部活動の顧問を行うことにネガティブな感情を抱いている先生方がいるのも現状です。
そのような現場に対して、部活動の大会運営の支援や、部活動への外部指導員の導入など部活動の現場に対する支援を行うことで、部活動に関わる全ての人が幸せになれるようにしたいというのが宮内さんが取り組んでいることで、株式会社おもれいがやろうとしていることだそうです。
また、部活動に熱中しているとキャリアを自分事として考える機会が少なくなってしまったり遅くなってしまうこともあり、そのような現状に対して、部活に取り組む学生に対してのキャリアを考える”部活フェス”のような場の提供も行っているとのこと。
自分も宮内さんと同じく部活をやってきた人間なので、部活はみんなにとっていい形で残ってほしいですね。
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— M@Tsubasa (@fish5519) September 12, 2019
わたしの唄があなたの生きる力になりますように -櫃割さとよさん-
シンガーソングライターとして活動している櫃割さとよさん。
自分が歌うことでだれかを幸せにすることができればという想いで音楽活動を続けられているそう。
6人兄弟姉妹だというご自身の家族のことを題材にした「家族の唄」をはじめ、きれいな感情だけでは生きていけない現実に向かって作った「無」という歌。
”なんにも知らないくせに なにも分からないくせに 勝手なことばっかり言って わかったような顔して” という歌詞が印象的でした。
最後は「25」という、大人になるってどういうこと?という問いを抱きながら生きていく様をうたった歌を披露していただきました。
どれもいい歌だなぁと思いながら、目の前で動いてるギター演奏の手に目線が行ってました笑。すごい笑
泣いてはいなかった
消えそうな笑顔だけ残してたっけな
ふと頭に浮かんだのは
ひとりで苦しむ君の背中
繋/櫃割さとよ#女子青年大会https://t.co/okANE45ww7 pic.twitter.com/ejLiqWnziV— 櫃割さとよ (@hitsuwari) November 3, 2019
教員とママの休める場を -やのっちさん-
現役の養護教諭でありながら、教員とママの休める場を作っているやのっちさん。
悩んでいる教員やママはいっぱいいる。だけど相談できる人がいないから追い詰められていってる。悩んだり不安だから自己肯定感が下がるし、拠り所がないからこそ他人を攻撃してしまう。
そんな現状に対して何かできないか?とその人たちが相談できる場を作ろうとしたのがこのような場づくりを始めたきっかけだそうです。
そのために一般社団法人を立ち上げ、悩んだ人たちが相談ができる”ぷらっとホーム”という場を作ったやのっちさん。
「困った人は困ってる人」
SOSを出したくても出せない人はたくさんいるし、出せてもそれを受け止められる人がいない場合がある。だからこそ、SOSに気付けて、それにアクションができる環境を作っていきたいというのがやのっちさんの想い。
教育×心理×福祉で課題に取り組むやのっちさんの考え方は、自分の分野越境的な視点とは別の分野越境の仕方で、新鮮でした!
私、現場で悩む先生が安心安全に自分の悩みを吐き出せる場を全国に作りたいのですが、、、
いっぱい吐き出してスッキリしたら、ワクワクに向かえるんじゃないかって信じてる!
誰か協力していただけませんかーーーー?!#ぷらっとホーム
— やのっち(妊娠7ヶ月)@教育&福祉&心理の保健室 (@plathome_yano) October 4, 2019
あえてカレーを食べる
神戸市の教員いじめを発端にして、給食から消えたところもあるカレー。
でも、”カレーには罪はない!“とのことで、カレーを食べることにしたそうです。
一連のニュースで本当に目を向けるべきは、そのようないじめが起こった構造的な背景で、そこをなんとかするのが必要なのだと感じています。
あと、カレーを食べながら初めましての人と色々話せて楽しかったです!
(余ったカレーはスタッフの方がおいしく頂いていました笑)
総評:教員は”最高”の仕事の1つ。だからこそ”再考”して”再興”することが必要
今回のイベントを通して改めて思いましたが、教員など教育に携わる仕事は本当に素晴らしい仕事の1つです。
ただ、今までの学校教育に負担を強いるやり方ではいけないです。
そもそも、「教育」は人類が獲得した特徴的な形質で、誰もが本能的に教育に関わっています。
だからこそ、学校教育で教えることも普遍的な部分と時代と共に変質する部分とがあるはずです。
時代の流れは常にある。だからこそ、それに対応することができるように常に教育を再考し再興し続ける。
この認識が世間に広まって教育を社会全体の関心事にすることが大事なのだと、思ってます。
Teacher Aide とは?
「先生を助けるため」に活動する概念的な団体。
去年発足し、さまざまな活動を行っています(自分はメンバーではないですが笑)。